レンタルサーバーの更新案内が届いたとき、内容を確認せずにそのまま更新しているケースは少なくありません。しかし更新のタイミングは、プランの見直しや設定の棚卸しを行う良い機会でもあります。
この記事では、サーバー更新時に合わせて確認しておくべき項目をチェックリスト形式でまとめます。
更新前に確認すること
更新手続きを行う前に、現在の契約内容と実際の利用状況が合っているかを確認しましょう。
契約プランと実態の確認
使用状況とプランのスペックがかみ合っているかを見直します。
- [ ] 現在のディスク使用量はプランの上限に対して余裕があるか(サーバー管理画面で確認)
- [ ] 転送量の制限に引っかかったことがないか
- [ ] データベース数の使用状況に問題はないか
- [ ] メールアカウント数が上限に近づいていないか
過剰なスペックのプランを使い続けている場合は、同サービスの下位プランやより費用対効果の高いサービスへの乗り換えも選択肢になります。一方、ディスク容量の不足・速度の問題が発生していた場合は、上位プランへの変更を検討してください。
料金の変更確認
更新前に、2年目以降の通常料金を確認します。
- [ ] 更新後の月額・年額料金を確認したか(初年度キャンペーン価格から変わっていないか)
- [ ] 他のサービスと比べてコスパが維持されているか
初年度のキャンペーン価格が終わり、通常料金で更新する場合に費用が大きく増えることがあります。乗り換えを検討するなら、更新の1〜2ヶ月前から調べ始めると余裕を持って判断できます。
支払い情報の確認
クレジットカードの有効期限切れや支払い方法の変更が必要でないかを確認します。
- [ ] 登録しているクレジットカードの有効期限が切れていないか
- [ ] 担当者の変更に伴い、請求先メールアドレスや支払い方法の変更が必要でないか
- [ ] 法人向けの請求書払いが必要な場合、対応が継続されているか
ドメインと関連サービスの確認
サーバーの更新に合わせて、関連するドメインの状態も確認しましょう。
ドメインの有効期限
ドメインはサーバーとは別に更新が必要です。サーバーを更新するタイミングで、ドメインの有効期限もまとめて確認しておきましょう。
- [ ] 使用しているすべてのドメインの有効期限を確認したか
- [ ] 有効期限の更新通知が届くメールアドレスが現在も有効かどうか
- [ ] 複数ドメインを使っている場合、それぞれの期限を一覧化しているか
ドメインが失効すると、サイトとメールの両方が使えなくなります。有効期限の1〜2ヶ月前には更新しておくのが安全です。
SSL証明書の確認
Let's Encryptの無料SSLは90日ごとに更新が必要ですが、通常はサーバーが自動更新します。
- [ ] SSL証明書が自動更新されているか(管理画面またはブラウザの鍵マークで確認)
- [ ] 自動更新が無効になっていないか
サーバーの設定変更やドメインのDNS変更後に、SSL証明書の自動更新が止まることがあります。
セキュリティ設定の棚卸し
年に一度、セキュリティ設定の状態を確認する機会にしましょう。
サーバー・管理画面
管理画面のアクセスと認証情報を確認します。
- [ ] サーバー管理画面のパスワードが十分に強固かどうか
- [ ] FTPアカウントのパスワードが古くなっていないか
- [ ] 不要なFTPサブアカウントが残っていないか(退職した担当者・旧制作会社のアカウントなど)
- [ ] WAFが有効になっているか
WordPress
WordPressを使っている場合は、セキュリティ設定の状態を確認します。
- [ ] WordPressのバージョンが最新かどうか
- [ ] プラグイン・テーマのアップデートが適用されているか
- [ ] 使っていないプラグイン・テーマが残っていないか
- [ ] 管理者のパスワードが十分に強固かどうか
- [ ] 不要な管理者アカウントが残っていないか(退職した担当者・旧制作会社のアカウントなど)
バックアップの確認
バックアップが正常に機能しているかを確認します。
- [ ] サーバーの自動バックアップが有効になっているか
- [ ] 最近のバックアップファイルが正常に作成されているか
- [ ] バックアップの保持期間と取得頻度が用途に合っているか
- [ ] WordPressのバックアッププラグインを使っている場合、外部ストレージへの保存が機能しているか
管理体制・担当者の確認
担当者の変更があった場合は、ログイン情報の引き継ぎと権限の整理を確認します。
- [ ] サーバー・ドメイン・WordPressのログイン情報が最新の状態で管理されているか
- [ ] 担当者が変わった場合、旧担当者のアカウントを削除・パスワード変更しているか
- [ ] ログイン情報を複数人が把握できているか(担当者1人だけに依存していないか)
- [ ] 更新・障害対応の窓口となる担当者が決まっているか
乗り換えを検討する場合
更新のタイミングでサーバーの乗り換えを検討している場合は、次の点に注意してください。
乗り換えにかかる時間を考慮する
サーバーの乗り換えにはWordPressのデータ移行やDNS切り替えが必要なため、最低でも1〜2週間の作業期間が必要です。更新期限の直前に乗り換えを決断すると、旧サーバーを解約してしまった後に問題が発生するリスクがあります。
乗り換えを検討するなら、現在の契約が終了する1〜2ヶ月前から準備を始めることをおすすめします。
メールが絡む場合は特に注意する
メールを同じサーバーで運用している場合、乗り換え時にメールが止まるリスクがあります。移転の手順と影響範囲を事前に確認してから進めてください。
まとめ
レンタルサーバーの更新は、プランの見直し・ドメイン確認・セキュリティ棚卸し・管理体制の整備を行うタイミングとして活用できます。
更新のたびにこのチェックリストを使って確認する習慣をつけることで、ドメイン失効やセキュリティの放置といった問題を未然に防げます。