WordPressで会社のサイトを作るなら、簡単インストール、無料SSL、バックアップを利用できる共有型レンタルサーバーが候補になります。設定の手軽さを重視するか、費用を抑えるか、公開前の確認をしやすくするかで、おすすめは変わります。
WordPress対応と書かれていても、更新や復元をどこまで手伝ってもらえるかは同じではありません。最初にサイトを作る機能と、使い始めてから必要になる機能を分けると、サービスの違いが見えやすくなります。
使い方に合わせた候補
会社サイトとメールを一つの契約で扱いたい場合は、エックスサーバーが候補です。WordPressの導入・移行機能に加え、バックアップ機能もまとまっています。ただし、プラグインの不具合までサーバー会社が直してくれるという意味ではありません。
費用を抑えて始めたい場合は、ロリポップ!のWordPress対応プランを比べやすいかと思います。プランによって使える機能や支援が違うため、最安プランとハイスピードを同じ条件として扱わないことが大切です。
公開前の表示を確認する環境も使いたい場合は、さくらのレンタルサーバの対応プランが候補になります。バックアップとステージングを利用できますが、試用中など使えない条件もあります。既存の制作会社がいるなら、その環境で更新・復元を担当できるかも選びやすさに関わります。
この3社を同じ実サイトで速度比較した順位ではありません。2026年9月18日に確認した各社の機能をもとに、使い方別の候補として挙げています。最終的な料金は契約期間と追加機能で変わります。
WordPressを動かすための条件
WordPressには、PHPとデータベースを使える環境が必要です。2026年9月18日時点のWordPress公式の推奨要件は、PHP 8.3以上、MariaDB 10.11以上またはMySQL 8.0以上、HTTPS対応です。
動作する最低条件と推奨要件は違います。「WordPress対応」でも、割り当てられるサーバーのデータベースが推奨版とは限りません。また、PHPを新しくすれば、古いテーマやプラグインが必ずそのまま動くわけでもありません。新規開設なら推奨環境を使えるプランが基本になり、移転なら既存サイトとの互換性も関係します。
インストール後に整える設定
一般的な流れは、ドメインをサーバーへ追加し、SSLを有効にしたうえでWordPressをインストールする形です。サービスによっては申込時にまとめて設定できます。既存の会社メールを使っている場合は、ドメイン設定の変更でメールの接続先まで変わらないよう注意が必要です。
WordPressのURLはHTTPSにそろえます。管理者のメールアドレスには継続して受け取れるアドレスを使い、パスワードを他のサービスと共用しないことも基本です。記事を書く人と設定を変える人が別なら、全員へ管理者権限を渡す必要はありません。
公開時はトップページだけでなく、問い合わせが届くことや画像が表示されることも動作の確認になります。検証用に検索エンジンへの表示を抑えていた場合は、本番公開時の設定にも気を付けたいところです。検索表示を抑える設定は、非公開にするアクセス制限とは別です。
バックアップはファイルとデータベースが一組
WordPressの記事や設定はデータベースに、画像やテーマなどはファイルに保存されています。両方がそろって初めて元の状態へ近づけられます。画像だけをダウンロードしても、記事の内容まで保存したことにはなりません。
自動バックアップには、対象や保存期間、復元方法の違いがあります。データを受け取れるだけの場合と、管理画面から戻せる場合では必要な作業が異なります。更新前の状態を戻せると、不具合が出たときの選択肢が増えます。
ただし古いデータベースへ戻すと、その後に追加された注文や記事は失われます。データが頻繁に増えるサイトでは、復元前に現在の状態を別に保存し、失われる差分を扱う必要があります。具体的な流れはバックアップと復元手順で説明しています。
更新と表示速度でつまずきやすいところ
テーマやプラグインの大きな更新は、複製した検証環境があると試しやすくなります。その際、本番の個人情報を無条件にコピーしたり、検証中にメールを実送信したりしないよう設定が必要です。検証環境を丸ごと本番へ戻すと、検証中に増えた本番データを消すこともあります。
自動更新は古い状態を放置する期間を減らせますが、互換性まで保証する機能ではありません。更新通知を受け取り、問題があれば対応できる人がいることと組み合わせて考える方が安心です。
表示速度はサーバーだけでなく、画像の大きさやテーマ、外部タグにも左右されます。キャッシュで改善する場合もありますが、ログイン後の画面や個別の内容を共用キャッシュへ入れるのは避ける必要があります。
初めてのWordPressなら、導入しやすく、更新前に保存でき、困ったときの相談先が分かる環境が扱いやすいかと思います。必要な機能がそろっていれば、最初から最上位プランを選ぶ必要はありません。