レンタルサーバーは、ホームページのデータを置いたり、メールを送受信したりするためのサーバーを借りるサービスです。自社で専用の機器を用意しなくても、インターネット上で会社のサイトや独自ドメインメールを使えるようになります。
ホームページの制作を依頼すると、ドメインと一緒に契約するよう案内されることが多いかと思います。ドメインがサイトの名前なら、サーバーはその名前でアクセスしたときに内容を届ける場所です。両方を同じ会社で契約することもできますが、役割は別です。
レンタルサーバーでできること
代表的な使い道は、会社のホームページを公開することです。HTMLや画像を保存しておくと、アクセスがあったときにサーバーがデータを返します。自分のパソコンを閉じていてもサイトを見てもらえるのは、公開用のサーバーが動き続けているためです。
WordPress対応のプランなら、管理画面からお知らせや記事を更新できます。WordPressは保存されたページをそのまま返すだけでなく、データベースから記事を取り出して表示を組み立てる仕組みです。そのため、ファイルの保存容量だけでなく、PHPとデータベースを使える環境も必要になります。
メール機能が含まれるプランでは、info@example.comのような独自ドメインのメールアドレスも作れます。一方、Webサイトだけをレンタルサーバーへ置き、メールはGoogle Workspaceなど別のサービスで使う構成も可能です。
ドメインとDNSは何が違うのか
たとえばwww.example.comを開くとき、ブラウザーはDNSという仕組みを使って接続先を調べます。案内されたサーバーへアクセスし、返ってきた文字や画像を画面に表示します。ドメイン名を取得しただけではページが表示されないのは、届ける内容と接続先の設定がまだないためです。
ドメインの登録会社とサーバー会社が違っていても問題ありません。DNSの設定で、どのサーバーを使うかを結び付けられます。サイトを別のサーバーへ移しても、ドメインを継続して使えばURLを維持できるのはこのためです。
Webとメールは同じドメインでも接続先を分けられます。ただし、DNSの管理先を変えるときにメールの設定を移し忘れると、サイトは見えるのにメールが届かないことがあります。仕組みをもう少し知りたい場合は、ドメインとDNSの基礎知識で関係を説明しています。
会社のサイトにも共有サーバーを使える
一般的な共有型レンタルサーバーでは、一つのサーバーの資源を複数の契約者で使います。設備や共通ソフトウェアの管理を事業者が行うため、自社でOSから設定する必要がありません。会社案内やWordPressのサイトを運営したい場合にも使いやすい形です。
「共有だと他社にファイルを見られるのでは」と心配になるかもしれませんが、通常は契約者ごとに利用領域やアクセス権が分かれています。ただし処理能力には限りがあり、自由にソフトウェアを追加できるわけでもありません。
VPSや専用サーバーは、より自由な構成を必要とする場合の選択肢です。その分、OSやソフトウェアの保守を自社で担うか、管理サービスへ依頼する必要があります。法人だから専用サーバーが必要なのではなく、動かしたいものと管理できる範囲によって選択が変わります。
サーバー会社へ任せられる範囲
機器や回線を維持する仕事と、サイトの内容を更新する仕事は別です。通常のレンタルサーバー契約には、お知らせの更新やWordPressのプラグイン調整まで含まれていません。制作会社へ保守を依頼している場合は、その契約で対応してもらう部分になります。
バックアップも、機能があることと復旧作業を任せられることは同じではありません。保存済みデータから自分で戻すサービスもあれば、作業を依頼できるものもあります。自社で操作するのが難しそうなら、料金と合わせてこの支援範囲が選ぶ基準になります。
契約にかかる費用
主にサーバーの利用料とドメインの更新料がかかります。初期費用があるプランや、バックアップ・移転作業などが別料金になるサービスもあります。ホームページの制作費は、これらの維持費とは別です。
広告の「月額」は、長期契約の支払総額を月数で割った表示の場合があります。たとえば月額相当が同じでも、毎月支払う契約と数年分を先払いする契約では、申込時に必要な金額が違います。料金の仕組みでは、この違いを具体例で説明しています。
会社案内を公開したいのか、WordPressで更新したいのか、メールも一緒に使いたいのか。この違いが分かると、必要なプランは考えやすくなります。最初からすべての専門用語を覚えなくても、サーバーでできることと任せられる範囲が分かれば比較を始められます。