キャンペーンサイトの負荷は、月間アクセスの平均では判断できません。広告配信、メール送信、SNS投稿の直後に流入が集中します。応募フォームやクーポン発行がある場合は、ページ表示より書き込み処理が先に止まることもあります。

公開準備では、告知時刻からピークを予測し、読み取りと書き込みを分けて試します。異常時に広告を止める人、サイトを縮退させる人、利用者へ案内する人も決めます。公開日だけでなく、終了後のURLと応募データの扱いまで計画します。

告知計画から同時流入の山を見積もる

広告の表示回数だけではアクセス時刻を予測できません。メール配信数、SNSの投稿時刻、店頭告知などを一つの予定へ集めます。複数の告知を同時に始めるなら、その重なりをピークとして考えます。

既存サイトのアクセス記録や過去施策があれば基準にします。初回施策では幅を持った複数の想定を作ります。正確な人数を当てることより、想定を超えたときに何を止めるかを決めることが重要です。

サーバー事業者へ相談するときは、月間PVだけでなく公開時刻と処理内容を伝えます。短時間の負荷試験や急な増強を許可しているか確認します。共用サーバーでは利用制限も公式条件で調べます。

読み取り処理を軽くして動的処理を守る

画像、CSS、JavaScriptなどはキャッシュやCDNを使える場合があります。更新頻度の低いページを静的に配信すると、WordPressとデータベースへの負荷を減らせます。ただし公開前の古い内容がキャッシュに残らないよう更新手順を決めます。

応募、抽選、クーポン発行は動的処理です。ページが表示できても、書き込みだけ失敗する可能性があります。読み取りの高速化で安心せず、データベースと外部APIの処理能力を確認します。

外部フォント、動画、計測タグも表示へ影響します。相手サービスが遅い場合に、主要な説明や応募ボタンまで使えなくならない構成にします。不要なタグを公開直前に追加しません。

本番に近い条件で負荷と失敗を試す

負荷試験は、対象事業者と外部サービスの許可を得て実施します。本番と違いすぎる環境では結果をそのまま使えません。キャッシュが効く閲覧と、フォーム送信などの書き込みを分けて測ります。

想定内だけでなく、上限を超えた状態も確認します。処理待ちが増えたときにエラーを返すのか、データが重複するのかを見ます。再送しても二重応募や二重発行にならない仕組みを確認します。

Core Web Vitalsの公式解説は、実利用者の読み込み・操作応答・視覚的安定性を評価します。公開前のラボ測定と、公開後の実測データは役割が違います。PageSpeed Insightsの一回の点数だけを負荷試験の結果にしません。

フォームと外部サービスの失敗を追跡する

応募完了画面が出ても、通知メールやCRM登録が失敗する場合があります。受付番号と処理状態を保存し、各サービスの件数を照合します。失敗した連携を再実行できるかを確認します。

個人情報を集める場合は、項目・保存先・保管期間を決めます。キャンペーン終了後も無期限に応募データを残しません。制作会社や抽選代行会社へ渡す範囲も契約で確認します。

テストデータが本番の抽選や集計へ混ざらないよう識別します。本番公開直後の確認では、実際の決済や大量通知を誤って起こさない手順を用意します。メール・Webhook・計測の送信先を一つずつ確かめます。

公開中の監視と中止判断を先に決める

公開中は表示速度・エラー率・応募成功数・サーバー使用状況を確認します。担当者が見続けるのではなく、基準を超えたら通知する仕組みを使います。告知直後と締切直前は監視頻度を上げます。

異常時の縮退方法を決めます。応募だけ一時停止して案内を出すのか、静的な説明ページへ切り替えるのかを準備します。広告やメール配信を止める権限者も明確にします。

サーバー会社、制作会社、広告担当者の連絡順を用意します。停止時間と影響件数を一つの記録へ集めます。原因が分からないまま設定変更を重ねず、直前の変更とログを保全します。

公開終了後もURLとデータを管理する

終了日時になったら、応募を受け付けない状態へ切り替えます。締切直前の送信をどこまで有効とするかを決めます。広告とサイトの表示が食い違わないよう担当者同士で確認します。

終了ページには施策が終わったことと必要な問い合わせ先を載せます。後継ページがある場合は内容に合うURLへ転送します。すべてをトップページへ送らず、利用者が探していた情報との関係を保ちます。

応募データ、ログ、制作物の保管と削除を実施します。一時的に増強した契約や外部サービスも見直します。キャンペーンの完了は広告を止めた日ではなく、URL・契約・データ・障害記録の処理まで終えた日です。