ConoHa WINGは、WordPressの開設とドメイン取得をまとめて進めたい人に向くレンタルサーバーです。長期利用向けのWINGパックと、時間課金で月額上限のある通常料金から選べます。
WINGパックには独自ドメインの特典があり、会社のホームページやブログを新しく作る場合に利用しやすい構成です。一方で、契約期間分を前払いし、期間中の途中解約はできません。短期間だけ使いたい場合と、数年使う予定の場合では、選びやすい料金体系が変わります。
WINGパックと通常料金は支払い方が違う
WINGパックは3か月から36か月までの期間を選ぶ長期利用割引プランです。通常料金は使った時間に応じた課金で、1か月の上限額が設定されています。以下は2026年7月の料金改定後の標準料金を、2026年9月18日に公式案内で確認したものです。金額は税込で、初回限定のキャンペーン価格は含めていません。
| プラン | WINGパック12か月分 | 同プランの月額換算 | 時間課金の月額上限 |
|---|---|---|---|
| ベーシック | 13,068円 | 1,089円 | 1,452円 |
| スタンダード | 25,740円 | 2,145円 | 2,640円 |
| プレミアム | 51,480円 | 4,290円 | 5,280円 |
例えばベーシックを1年間使うなら、標準料金ではWINGパックの方が月額換算で安くなります。ただし、月々1,089円を払う契約ではなく、12か月分をまとめて支払う契約です。途中で別のサーバーへ移っても、残りの期間分を返してもらえる前提にはできません。
新規向けのキャンペーンでは、この表より安い料金が表示されることがあります。初回の安さと、継続するときの料金は別に考えた方が良いです。利用期間が決まっていない試験用サイトなら、時間課金という選択肢があることも利点になります。
WordPressとドメインをまとめて用意できる
WordPressの開設機能を使うと、サーバー契約からドメイン、SSL、WordPressの準備をまとめて進められます。ドメインを取得する会社とサーバー会社を別々に選び、設定をつなぐ手間を減らせる仕組みです。
WINGパックの契約中は、対象の独自ドメインを最大2つ無料で利用できます。ただし、2つとも同じ種類を自由に選べるわけではありません。2つ目は「.online」「.space」「.website」「.tech」「.site」「.fun」「.tokyo」「.shop」が対象です。
例えば「.com」のサイトを二つ新規に作る予定なら、二つとも無料になる特典とは考えられません。また、すでに会社のドメインを持っている場合には、新規取得できる数よりも、そのドメインを継続して使える構成の方が重要になります。
ベーシックでも容量は500GB
容量はベーシック500GB、スタンダード600GB、プレミアム700GBです。会社案内とお知らせを掲載する程度のサイトなら、法人という理由だけで上位プランを選ぶ必要はありません。写真や動画を大量に保管するサイトとは、容量の使い方が違うためです。
表示速度については、Apacheとnginxを組み合わせたWebサーバーや、PHPを動かすLiteSpeed LSAPIなどの高速化機能があります。LiteSpeed LSAPIの採用は、WebサーバーそのものがLiteSpeedであるという意味ではありません。
こうした機能はWordPressを動かす助けになりますが、画像や外部サービスの読み込みまで一律に速くするものではありません。プラン名や容量が上がるだけで、すべての表示の遅さが解消するわけではないということです。表示が遅い場合の切り分けは、サーバー速度の基礎知識で説明しています。
14日分の自動バックアップを無料で復元できる
すべてのプランで、Webサイト・メール・データベースを1日1回、自動でバックアップします。過去14日分を利用でき、コントロールパネルからの復元も無料です。利用開始とともに取得されるため、バックアップを始めるための事前設定は不要です。
復元はWebサイト、メール、データベースの単位で行えます。メールは、複数のアドレスの中から特定のアドレスだけを選ぶこともできます。Webを戻すためにメールまでまとめて戻す、という使い方に限られません。
ただし、バックアップ後に書き込まれた内容まで残せるわけではありません。昨日の時点へ戻すなら、今日追加した記事や、サイト内に保存された問い合わせ情報などは失われる可能性があります。復元前には現在のデータも別に残し、何が巻き戻るのかを確かめる必要があります。
電話とチャットは平日対応
メールの問い合わせは24時間送れますが、案内は平日10時から18時に順次行われます。電話とチャットも平日10時から18時です。24時間メールを受け付けていることと、夜間に人がすぐ回答することは違います。
WordPressの開設や管理画面の利用と、テーマ・プラグインの修正も別の作業です。サーバーのサポート窓口があるからといって、制作会社の保守まで不要になるわけではありません。夜間休日の復旧が欠かせないサイトでは、サーバーの料金とあわせて保守の対応時間も選定条件になります。
新規サイトを長く使う場合に利点がある
ConoHa WINGは、これからドメインとWordPressを用意し、一つの管理画面で運営したい場合に検討しやすいサービスです。無料ドメインとバックアップを含めて使えるため、月額料金以外の追加費用も考えやすくなります。
一方、すでにある会社サイトの移転では、ドメインの特典よりも、今のWordPressやメールをどう引き継ぐかが中心になります。長期契約の割引を使えるかは、その環境で使い続けられるかによっても変わります。新規開設と移転を同じ条件で比べない方が、料金体系の違いを判断しやすいです。